Webフォームのテスト
こんにちは、品質管理チーム新人のblackです。
さて、今回は私がWebページのテストに用いている手法とツールについてご紹介します。
品質管理チームの業務の一つに、Webサイトや、データの登録、更新などを行うWebフォームのテストがあります。
これは自動化ツールを使用せず、手動、目視による確認を行っています。
私の場合は対象を"表示確認"、"動作確認"、"設定確認"、の大きく分けて3つの視点で確認します。
表示を
- 「文言の誤字脱字」
- 「改行、折り返しの位置」
- 「文字の大きさ、色」
- 「画像の表示」。
動作を
- 「ページ遷移」
- 「Formのsubmit動作」
- 「JavaScriptの動作」
- 「リンクの動作」。
設定を
- 「各<input ~>の形式や値」
- 「入力欄の文字数制限」
- 「エラーメッセージの設定」
- 「リンク先アドレス」
- 「ヘッダの設定」。
というように確認項目を細分化し、それぞれの目的を網羅する簡易チェックシートを作成してテストを行います。
すると仕様書と違う部分や、仕様書通りでも違和感のある部分などが見えてきます。
仕様書との差異を探し、バグを見つけるだけに留まらず、新たなリスクを見つけることで仕様自体の問題を洗い出し、魅力的品質の向上に繋げる。
これは手動による確認でしかできないことだと思っています。
しかし、例えば出力結果だけを入力パターンの組み合わせで確認したい時や、
こまめに修正を確認したい時、その手前の入力作業を毎回全て手動で行うのはとても手間です。
入力項目が20や30もあると、それだけでかなりの時間を消費してしまいます。
そこで重宝しているのが、Firefoxなどで使えるアドオン「Lazarus: Form Recovery」です。
これはフォームのsubmitを実行すると、その時点で各フォームに入力されている情報をページごとに記録しておいてくれる物で、過去に入力した情報をコンテキストメニューからすぐに復元できるのです。
入力項目が複数ある中で、一カ所だけを変更するというパターンの網羅も手軽にできますし、例えばフォームからのリクエストによって問題が生じた時には、どういう入力情報で問題が発生したのか、条件をそのまま再現することができます。
このような作業においてはとても便利なアドオンの一つです。
私の工数はこのアドオンの導入で約2割削減できています。
目的に合わせた手法と、それを活かす為のツール探し。
後々の作業品質そのものを向上させる意味でも、時間をかける価値があると思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません