トライコーンのエンジニア部門で実施している勉強会「思考力向上会」について

uzuki

こんにちは、uzuki です。

早速ですが、当社にはエンジニアを抱えている部署として、私が所属するプロダクトエンジニアリング部とデータ・マーケティング部の2部署が存在します。
主にプロダクトの設計・開発・運用・テストなどを行うプロダクトエンジニアリング部で、主に顧客の持つデータを元に分析基盤の構築やデータの可視化/分析を行い納品するデータ・マーケティング部となります。

上記2部門のメンバー全員を対象とした、週一で開催している勉強会「思考力向上会」を実施しています。
今回はこの「思考力向上会」についてお話させていただければと思います。

思考力向上会とは

一言で言えば、当社エンジニアの価値を向上させるための勉強会となります。

昨今のエンジニア不足により、市場の売り手の価値が上がっていく中で、当社も例外に漏れずエンジニアの採用には苦戦しています。
即ち、「今いるエンジニアでいかにバリューを出していくためにはどのような価値が必要なのか」を考えた結果、このような勉強会が生まれました。

具体的な目的は「当社内でのエンジニアの価値を向上」となります。
エンジニアとしての思考力を養ってもらい、エンジニア個々人が自ら思考・判断し、行動できるようになることで、エンジニアとしての価値を高めていってもらいたいという狙いがあります。
また、このような勉強会を開催し、エンジニアとしての成長の場を提供することで、エンジニアにとって魅力のある会社・部署であると感じて欲しいとも思っています。

優れた設計やコーディング技術、技術の知識やキャッチアップ、問題発生時の迅速な対応など、エンジニアに求められるスキルは多岐に渡ります。
しかしながら突き詰めていくと、「思考力」を養うことにより、必要な技術や知識を、必要な場面に、必要な範囲で収集・判断できるとも言えます。

では「思考力」とはなんでしょうか。
Schoo の記事によると以下と定義されています。

思考力とは、一般的に「自分の経験や持っている知識をもとに考える力」を指します。感覚や表象の内容を、自分の頭で分析・統一して概念を作り、判断する能力ということです。従って、思考力の高い人とは、「考える力の高い人」と言えます。

ビジネスにおいて思考力が重要な理由とは?思考力育成のメリットや方法を解説

では「思考力」とはどのように養っていけばいいのでしょうか。
経験のベースは実際の業務中で身につけていき、知識のベースは資格取得等である程度補えるかと思います。
しかしながら根本的なロジックの組み立てや判断についてはそれらだけで養うのは難しいです。
まだ試行錯誤で模索中であり、ルールも結構変わっていっていますが、現在行っている「思考力向上会」の内容について説明していきます。

思考力向上会の内容について

大まかにわけると以下となります。

  • 基本チームでディスカッションネタを出す
  • ディスカッションチームで議論を行う
  • 議論した結果を発表し、振り返り会を実施

具体的にそれぞれで何をやっているか、詳細に説明していきます

基本チームでディスカッションネタを出す

基本チームは、現在では業務で密に関わるメンバー同士でチーム分けを行い、1チーム3~5名の5チームに分かれてネタを出しています。
ネタについては「業務上必要なネタ」ということにはなっていますが強制ではないため、過去には「水平思考ゲーム(ウミガメのスープ)」を行ったこともあります。
1チームあたり数個ネタをストックしておき、都度全メンバーを対象とした投票を行い、得票数の多いネタに対してのディスカッションを行っていくといった流れとなっています。
なお、選出されたネタを出したチームが司会進行を行うため、準備が必要となりますが、上述の通り「業務で密に関わるメンバー同士」というのがキモとなっており、日次での朝会や定例後などに軽く MTG を行ったりして準備を進めます。

ディスカッションチームで議論を行う

ディスカッションネタが決まればディスカッションを実施します。
週1で1時間、思考力向上会用の時間が確保されているため、そこでディスカッションを進めます。
だいたい1~2回分でディスカッション及び発表用のまとめを行います。
ディスカッションチームはネタ毎にメンバーが入れ替わるようになっており、年齢や役職などが分散されるよう調整した上で、3~4名の構成となっています。
ディスカッションを始める際は、ディスカッションチーム内でリーダーを選出し、リーダーが役割(ファシリテーター/発表者/書記等)を決めます。

直近で行われたディスカッションついては以下のようなものがあります。

  • チームをいい感じにビルディングするには
    • チームビルディングをいい感じにしていくにはどうすべきか、現状のチームにおいて欠けているがあればそれは何か?/どう解決できるか?などのディスカッションを行いました
  • メールでの連絡手段というニーズは、今後も同レベルの規模でありつづけるのか
    • 当社はメール配信を行うプロダクトが多く、これまでに顧客に対してどのような価値提供をしてきたのか?/今後もメール配信のニーズがあるのか?といった不安があるのはなぜか?などのディスカッションを行いました
  • AI 活用の思考トレーニング
    • プロダクトにどのような AI を利用した機能を実装すべきか?/プロダクト+ AI サービスの活用術はどんなものがあるのか?などのディスカッションを行いました

タイムテーブルはお題によりまちまちですが、ざっくり下記のような感じとなります。

時間内容
1回目(1週目)15分程度ディスカッションするネタの説明(採用されたディスカッションネタを出したチームが担当
45分程度ディスカッションチームに別れ、お題内容により、個人ワークもはさみつつ、ディスカッション実施
2回目(2週目)20分程度前週から引き続き、ディスカッションチームに別れ、ディスカッション実施
10分程度ディスカッションチーム内で、発表用資料作成
15分程度全ディスカッションチームが集まり、成果発表(1チーム2~3分程度)
10分程度フリーセッション

議論した結果を発表し、振り返り会を実施

ディスカッションメンバーが議論した内容を発表し、ネタを出した基本チームがそれぞれの発表内容に対してコメントを出します。
また、そのネタに投票した人からもコメントを募り、最後に質疑応答を入れ終了となります。
ネタを出した基本チームは、想定していた議論が行われていたか・改善ポイントなどはなかったか・ディスカッションチームのメンバー構成は適切だったかなどの振り返りを行います。
上記振り返りの結果を元に、「思考力向上会」のルール変更などを検討し、今後の改善に繋げていきます。

過去に行った大きな変更としては、基本チームとディスカッションチームを分けて、ディスカッションチームを毎回変えるといったものがあります。
この変更が行われる前は、役職・入社歴ごとの基本チーム=ディスカッションチームとなっており、いつも同じ顔ぶれでのディスカッションとなっていたため、各チームでの特色が出る反面、各チーム内で役割や議論内容が標準化されつつありました。
ディスカッションチームが毎回変わるようになったことで、ディスカッションメンバーは様々な意見に触れ合える環境へと変わりました。

終わりに

「思考力向上会」は今年4月から開始し、8月に大幅なアップデートを経た上で、今なお試行錯誤を重ねている勉強会ですので、これが正解ではありません。
現時点での評価としては、下記の通りとなります。

  • アウトプット経験の浅い若手メンバーを中心に、面白い意見が出てくる
    • 特に業務では中々発言しないメンバーでも、このような会だと心理的障壁が低いのか、結構発言してもらえたりします
  • 普段あまり関わりのないメンバーがどのような思考を持っているのかが伝わる
    • 自分の持っていない思考ロジックを知る切っ掛けとなる
    • 逆に自分の考えを普段関わりのないメンバーにアウトプットすることにより、自分の思考ロジックを知ってもらえる

若手メンバーにとってはインプットした情報の整理とアウトプットの練習の場となり、リーダー層にとっては他メンバーの思考を知るきっかけになっていると感じています。
思考を変えるのは難しいようで、現時点で急成長しているようなメンバーは見受けられません。
これに関しては引き続き試行錯誤していきたいと思います。

今後も当社としてどのようにエンジニアとしての価値を向上させていくか模索していきますので、良い案があれば是非ご教授いただければ幸いです。

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