副業を始めて半年ほどたったので体験したことをまとめた

aishima

はじめまして、事業開発Gに所属しているaishimaです。
普段は、Tableau・Treasure Data・AWSを使用してデータ分析周りの仕事をしてます。
2020年10月より弊社でも副業が解禁されました。
前から興味があったので、解禁と同時に早速申請し、働き始めてから半年ほどたちました。
ある程度知見も溜まってきたので徒然なるままに体験したことを書いていこうと思います。

副業をやる目的

自分の場合、稼ぎたいというのもそこそこありますが、
せっかくやるなら、自分のスキルを試してみたいというのと
会社での案件だけだとなかなか身につけるのが難しいスキルの強化
をしたいというのもありました。

案件探し

案件探しは色々使いましたが、おすすめは下の2つです

  • ITプロパートナーズ
  • フリーランススタート

ITプロパートナーズさんは、フリーランス向けの案件というよりかは、起業準備中の人のつなぎとしての案件を探していたりと週2程度の案件が他のサイトよりも多めにある印象でした。
自分の知る限り、フリーランス向けの求人サイトだと週5案件、少なくても週3までとかになってるので、そもそも両立できないものばかりなので探すのが大変です。
案件の内容もDMPやCRMに関する求人もあり、自分の志向性と近いものが多く、かなりお世話になりました。

フリーランススタートに関しては、おそらく殆どのエージェントの求人(レバテック、パーソルキャリア、フォスターネット、C&R、アイスタンダード等々)がこのサイトで一気に見れるので、単純に求人を探すだけならこちらがおすすめです。
自分は案件を探す以外にも、自分の持ってるスキルや最近気になったワードを調べてみて、どれぐらい求人があるのかを見てみたりもしてます。

他にも、自分の場合エージェントに一通り登録しておいたので新着求人のメールが届きますが、市場感を掴む上で、サラッと目を通すようにしてます。

案件探す時点での自分のスキルセット(一部)はざっくりとした主観ですが
・Tableau 要件があまり決まってない段階でも、ヒアリングしてゼロからダッシュボードの構築ができる
・Python 機械学習モデルの構築ができる 機械学習/深層学習/統計学に関する基礎知識がある
といったところで、この辺のスキルセットで案件がないか探しました。
(仕事をするだけなら、SQL・Treasure Data関連でも案件はありましたが、自分的には見た限り、スキルアップというよりかは現状のスキルを切り売りする感じであまり成長できなそうだったので見送りました)

実際に上記の求人サイトから気になる案件に対して応募をし、数日後にエージェントの方と話し、内容をヒアリングして希望が合えば、取引先と話をするという流れでした。

何回か面談してわかったのですが、
ある程度自分の中で譲れないところは主張していいらしく
・原則フルリモート
・10-16の間は作業できない
・土日は作業可能
・勤怠管理、請求等手続きがクラウドで完結できる
に関しては必ず聞くようにしました。
(↑が対応できてない会社は、そもそも希望の時間分働けないというのもありますが、それ以外にも組織風土等が自分と価値観が合わない可能性が高く、働く上で無駄にストレスが起きそうだなと感じたため)

また、副業をしている、かつ一定以上の収入が見込める場合、確定申告が必要になってきます。弊社の副業規則の場合だと、兼業での働き方は禁止されているため、副業先とは主に個人事業主としての働き方になるかと思います。

以上のことを踏まえ、案件を探すのと同時に
・開業届
・青色申告申請書
この2つの申請の準備をしておきました。
(事業内容を書く欄があり、具体的に案件が決まってから記載することになります)

こういった書類に関しては必ずしも必須ではないのですが、節税に関する費用対効果が高いので基本的にはやっておくほうがいいと思います。こういった知識は、全然知らなかったのですが、自分の場合は大河内薫先生の書籍やYouTubeなどを見て勉強しました。
実際に書類の書き方についても動画が上がっていたので正直かなり楽でした。便利な時代になりました。

エージェントの方と話し、実際に企業の方と話し、採用されるまでの期間ですが、このタイミングは結構運の要素もあると思います。
自分の場合だと、TableauやPythonなんかはフリーランススタートで見たところ、そこまで大量に求人があるわけではないのと、また、副業的な働き方での応募となると面談まで進めないこともありました。
(最低でも週3くらいで日中連絡が取れるような状態を希望するところが多かったです)

大体、活動して3週間位で以下の案件が獲得できそうになりました。
・フィットネスクラブでのTableau技術習得支援 
・スポーツクラブのEC分析Tableauダッシュボード構築支援
・AI、データサイエンス系のプログラミングスクールのメンター業務

副業申請

ここで、トライコーン側に副業申請の手続きを行いました。
具体的には
・競合で働いてないか
・労働時間は本業に支障が出ないか
などを聞かれました。

申請書を出してから、2週間後くらいに
・フィットネス企業でのTableau技術習得支援 → OK
・スポーツクラブのEC分析Tableauダッシュボード構築支援 → NG
・AI、データサイエンス系のプログラミングスクールのメンター業務 → OK
とのことで許可・却下がおりました。

これから自分以外にも申請してくる人が増えて
よりスピーディに手続きが進むようになるといいなと思います。

半年ぐらい働いてみて

実際に働いてみると、色々学ぶこともありました。
副業の労働時間でいうとプログラミングスクールのメンター業務の方が 
多いので、今回はこちらについて書こうと思います。

まず、自分の場合プログラミングスクールの経験がなかったので
どういったサービスとしてクラウド上でオンライン学習を運営してるのかを
知ることができました。
詳細を全部話すことはできませんが、個人的には未経験者の学習環境を構築するのに生徒にAWSアカウントを作ってもらいCloud9上で作業するようにしていたのは新鮮でした。
これからの時代だと、初学者でもAWSに関する知識がデフォルトになってくるのかなと思いました。
(生徒側からもAWSに関する質問が時々きます)
また、質問し放題のサービスを提供しているのですが、質問に関してはSlackを使っていました。弊社でもSlackは利用してるので、運営側から心がけることとして
・文字だと、きつい言い方に見えてしまう場合があるので、柔らかい印象になる文章を心がける
・生徒からの質問が漠然としていた場合は、どこまでがわかっていて、何を試したのかなど具体的に記載するように促す
を意識するように言われてましたが、この辺はすんなりと意識できました。

自分の場合、Slackでの質問への回答以外にも、オンラインでの受講生と週に2回・30分程度の1on1でのメンタリングの業務があります(というか、Slackの質問の回答はコマの空き時間に対応していて、メンタリングの方がメインになります)。

メンタリングの際は、カリキュラムの内容に関する質問にも回答しましたが技術的な解答に終始するのではなく、わからないときの調べ方や普段の情報収集や学習方法の仕方についてもアドバイスするように心がけました。

この辺に関しては、スクールの教え方に関してしっかりと理念があり
・ティーチング 技術的な指導をする 
・コーチング 自身の課題に自分で解決できるようサポートする
・メンタリング コーチングだけでなく、将来的になりたいロールモデルを提示する(お手本になる)

といった、メンタリングといった作業を単純に教えることと明確に区別しており、思っていたよりこの辺を意識すると生徒さんと話すのが楽しかったり自分自身にも学びがあったりしました。

自分の担当したコースはAI・データサイエンス・Pythonに関するカリキュラムでしたがいろいろな背景を持った生徒がいて
・転職を考えていている方
・現在の就業先でAI・機械学習に関する知見が必要になった方
・学生でAIやPythonに興味があって申し込んだ
・AIの論文を理解するのに基礎知識を身に着けたい
等様々で、普段出会えないような業界の方とお話する機会ができ、データサイエンス系の知見の需要が様々な業界で出てきてるんだな、と実感することができました。

また、メンタリングを行う際に、カリキュラムの内容に関して理解ができているだけでなく、初学者がカリキュラム後の次のステップにどういった学習をすればいいか等も答えられる必要があるなと途中で気づき、自分が過去に読んだ参考書だけでなく、最近出てる初学者向けの書籍にも目を通すようになり、新しくできたオンラインの学習教材も一通り学習するようになりました。

この辺は、副業を始めることによって自分の学習する守備範囲も広がるきっかけになりとても良かったと思います。

ちなみに、トライコーンには学習支援制度がしっかりあり、年間で一定金額までなら学習に必要な費用を捻出してくれます。自分もUdemyの動画や資格試験受験料を申請しており、かなり助かっています。

実際にどれぐらい働いているかというところなのですが、平日は夜に4~5時間、土曜日休みで日曜日に3時間程度が平均して働いてるかなというところです。こうやって書くと結構長く働いてるように感じるかもしれませんが、現在フルリモートで働いているため、移動時間もなく、すぐにPCを切り替えるだけで働くことができるのもあり、そこまで疲労感はないです(家の近くに銭湯があるので、最近は仕事終わりにサウナに行くようにしてるのもあるかもしれませんが笑)。また、メンタリング以外にもカリキュラムの内容が定期的にアップデートされるので、変更直後に関しては時間を見つけて、カリキュラムには目を通しておく必要もあるかと思います(自分の場合は、数時間程度)。また、(これは必須ではないですが、)受講生がカリキュラムを早めに終わらせたときも、今後の学習の参考になる情報が提示できるよう、日々書籍やサイトをチェックする時間も作るようになりました。

まとめ

ダラダラと書きましたが、最初は正直なところプログラミングスクールの講師の副業は「機械学習系の案件を見つけるまでのつなぎ」と考えてる部分は少しありました。
ですが、やってみると奥が深く、自身が意識すれば学べる要素はたくさんあるなと思い、想定していたよりも楽しくできていてありがたいことに契約の延長も継続してもらえてるので引き続き続けていこうと思ってます。
(時間に余裕が出てきたらまた新しい案件もやってみたいなと思います。)

本当は、副業を初めて半年というところで、確定申告や経費に関する取り組みも書きたいなと思っていたのですが、3月末時点、思ったより手こずってます。。
ということでこちらに関してはまた別の機会に書こうかなと思います。

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Posted by aishima