アウトラインプロセッサでメモをとる

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初めまして、初投稿になります入社3年目のmuuと申します。

今回技術的な話ではないですが、私が普段使っている、メモを取ることができるツールでアウトラインプロセッサというものを紹介します。

私は開発の過程で見たり聞いたりして知ったことがあれば後で忘れても大丈夫なようにメモをとります。会議などPCから離れる場合はノートにメモをしますが、操作中にパッと見れるようにパソコン上にメモの内容を写します。最初はメモ帳を使っていましたが不便さを感じ、色々探しました。

最初は付箋のソフトを使いましたが、長く保存しておきたいということと量が増えるとデスクトップが散らかるという理由で少ししか使いませんでした。
とはいえ、現状メモ帳に節ごとにファイルを作っていくとファイル数が増えるだけでなく、見たいメモを見るときもいちいちファイルを開いたりと大変でした。

更に文字しか表現できないため、疑似的に表を作ることは可能ですが、図や画像を入れることができないので後で見返すと自分でメモしておきながら何(どこのこと)を言っているのかわからなくなることも多々ありました。重要な語句もメモの中から探し出すのも大変でした。(@や#で目立たすことはできますが、場所をとりますし同一色なので見づらくなります)

そこで現在の不満をニーズとして、以下の条件を満たしてくれそうなソフトを探しました。

  • 節ごとに区切ることができる
  • 見たい節をすぐに表示できる
  • 図や画像を挿入できる
  • 重要な部分をわかりやすくしたいので文字装飾ができる

色々探してみたところ、アウトラインプロセッサというものに行き当たりました。
アウトラインプロセッサはツリー型で個々のノードを階層管理できる文書作成ソフトウェアです。

元々アウトラインプロセッサは長文を書く時などに使うソフトで、思いついたことをメモして最後にまとめるといった使い方をされていてアイディアプロセッサとも呼ぶそうです。以下はアウトラインプロセッサの一つ NanaTerry のスクリーンショットになります。

NanaTerry Overview

図1 NanaTerry画面

特徴

一括管理

複数のノード(節)を階層(ツリー)管理することができ、親子関係を付けることでジャンルごとに分けることができます。そのため、目的のメモに素早くたどり着くことができます。

画像挿入や文字装飾

メモ帳と比べたときの一番の利点だと思います。文字だけではわかりにくくても図や画像をくっつけることで見直したときに思い出しやすく、他の人に見せても説明しやすいです。
メモの中でも重要な語句には色を付けたり文字のサイズを変えるなどしてパッと目につきやすくできます。

文書全体からの検索(置換)機能

文書全体に対して検索や置換をすることができるので、階層が複雑で節が多くなっても探し出すことができます。(ソフトによってはできないかもしれません)

利用時の注意:バックアップ重要

これは特徴というよりはアウトラインプロセッサ利用時の注意になります。

一括管理ができる素晴らしいソフトですがそれ故に欠点もあり、1ファイルなのでそれが壊れてしまえばファイル内の全てのメモが読めなくなってしまいます。
メモ量もそうですが、画像を沢山入れてしまうとその分ファイルサイズが大きくなり、動作も重くなりがちなので処理中に色々動かしてしまうとフリーズすることもあり、それが原因でファイルが壊れてしまう事もあり得ます。

せっかく書き溜めてきたメモが全て無くなってしまうのは悲しいですので、アウトラインプロセッサに限った話ではありませんが、定期的なバックアップはとっておいた方がいいです。(ソフトによっては自動でとってくれるものもあるようです)

変遷

アウトラインプロセッサはフリーソフトでも多くの種類があり、最初に「Marinotes」を使いました。
上記の要望を満たすことはもちろん、他にも

  • あるノードを編集中に別のノードを見ることができる
  • パスワード設定ができる
  • テキストファイルに変換出力

など多彩な機能がありしばらく使っていました。

その後、他にもソフトを色々見ていまして次に発見したのが「NanaTree」というソフトでした。
NanaTreeも要望を満たしてくれるほかに、

  • URLを記述するときにリンクを張ることができる
  • オブジェクトの挿入ができる

といった機能があります。オブジェクトの挿入とは、外部ソフト(表計算ソフトやプレゼン資料作成ソフトなど)の内容を貼り付けることができる機能です。

表計算ソフトで作ったグラフであれば画像として張り付けられますが、この機能でセルも埋め込むことができ、アウトラインプロセッサ上から編集も可能なので編集がとても楽です。なので、データのセルから作ったグラフをまるまる入れ込むこともでき、メモの幅が広がりました。(別途ソフトがインストールされている必要がありますが)

※図2はNanaTerryですが、NanaTreeでもできます

NanaTerry Object Function

図2 NanaTerry オブジェクト機能 (グラフ内のデータはただのダミーです)

残念ながら、このソフトは現在は開発終了しているため、これ以上のバージョンアップが期待できませんでした。が、開発を引き継がれる方々が「NanaTerry」を開発していて、現在も積極的に開発が行われています。

私は今のところ、この NanaTerry を利用しています。アウトラインプロセッサは長文を書くというの本来の使い方以外にも、技術者にとって技術メモや備忘録をとるのにも便利なツールではないかと思います。