Developers Summit 2011 に行ってきました

shishi

はじめましてこんにちは。12月に入社しました shishi です。社内で唯一の関西弁トーカーです。

今回 Developers Summit  (デブサミ)  に行ってきまして、そこでの体験を初めて Lab に書く記事にすることになりました。
デブサミは規模の大きなカンファレンスで、目黒雅叙園で丸2日間に渡り、IT業界で有名な個人の方や、会社等が集まって行われます。私は2日目に参加し、和田卓人さんや永和システムの木下さんといった開発プロセスで有名な方のお話を聞いてきましたので、そのことについて書きたいと思います。

和田卓人さんといえば、「プログラマが知るべき97のこと」の監修者であると同時に寄稿者で、TDDの実践でも有名な方です。
今回のお話は、タイムリーであるということもあって「プログラマが知るべき97のこと」についてのお話をされていました。私の印象に残ったのは以下のようなことです。

まず、日々の姿勢に関することで、人を動かすにはなんでも「やってみせる」ことが大事であると言われていました。和田さんの話では最初そう思ったのは留学先でファミコンのマリオをやってみせたことだそうで、「任天堂の国から来たやつは違う」と思わせたそうです(笑)。
やってみせないと現実に立ち向かえないし、人も動かない。まずはとにかく「やってみせる」ことから始めましょうと、でないと始まらないというお話でした。
また、他に繰り返し言われていたのは勉強の方法についてですが、本などに書かれているコードをひたすら自分で打ち直す、いわゆる「写経」をしましょうということでした。これは他にもいろいろな人が言われていることで、プログラミングに触れる量がすごく増え、上記「プログラマが知るべき97のこと」でも触れられていますが、「量は質に転化する」こともあり、すごく良い勉強法だとのことでした。
プログラミングに限らず、一般的にも良く言われることですので、「写経」することの大事さが良く分かりました。
最後の方に話されていたのが、30歳定年説とか言われるプログラマ業界で、プログラマで居続ける方法です。それは、「若い人から学び続けること」であること。
さらにアジャイルじゃなく、TDDをすすめるのは、自分1人から変われるからだという話をされていました。ここにもまず「やってみせる」の精神があるという事ですね。

次に、永和システムの木下さんの話です。永和システムといえば、アジャイル開発を推進している会社として有名で、最近は斬新な受託開発プランで話題になりました。そのマネージャーが木下さんです。
失敗談を含め、今の永和システムでアジャイル開発を実践していて起こったことについてのお話でした。

印象的だったのは、アジャイルを導入したからって、腹をくくったからって、全てがうまくいくわけではないです、魔法なんてないんですから、という内容でした。当たり前かもしれませんが、今に壁を感じている人たちが、アジャイルさえできればと思っててもそれは間違っているということですね。
アジャイルと聞くとお客さんはどんな変更でも受け入れられるんだろうと無茶な要求ができるものとしか思っていないこともあること。アジャイルプロセスを実践するには皆で一緒に実践することが必要で、マネージャーらが無茶な要求が入らないようにしてあげることも必要だということ。プログラマ自身にもやり方を変えてもらう部分があるわけで、フラストレーションがたまることもあるということ。たくさんの失敗の経験を聞くことができました。
ただ、それでも社員にもお客さんにも皆のためになるようにとアジャイル開発プロセスの推進を続けた永和システムは、この5年間、新卒で入ってきた人を含め離職率0%だそうです。

他にもGREEの藤本さんのお話や、ブースに出展されていた方々と触れ合うことができ、とてもためになる1日でした。ここで知り合った方々とともに勉強会に参加することもまたあるだろうと思います。
いつもPCと向かい合うのではなく、直接人と触れ合うのは良い刺激になりますね!

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Posted by shishi