バグ管理システムRedmineのステータスをカスタマイズする

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こんにちは。毎日暑いですね。
ビールのことで頭がいっぱいな品質管理グループの turu です。
Tricorn Labs では初登場です。よろしくお願いします。

今回のエントリでは2点、ご紹介しようと思います。

  1. トライコーン式Redmineステータスについて
  2. Redmineのステータス設定方法について

 

1.トライコーン式Redmineステータスについて

トライコーンではバグ管理システムとして Redmine と trac を利用しています。
そのうちのRedmineのステータスについてご紹介します。

まず、弊社プロジェクトで Redmine を使うにあたって
デフォルトステータス (新規/進行中/解決等) ではいくつかの問題がありました。

  • チケットが終了したときの状況が不明
  • 不具合分析がしづらい
  • 開発、品質管理のどちらにボールがあるか不鮮明
  • チケット一覧からプロジェクトの状況が把握しづらい

ということで、上記問題を解決するために

Redmineをトライコーン式にカスタマイズすることにしました。

Redmineのステータスが変更できること、ご存知でしたか? 私は知りませんでした。

ということで(2回目)、
トライコーンのプロジェクトに適したステータスとワークフローを考えてみました。
私がいままで利用してきたバグ管理システムを参考に (Bugzilla、JIRA、影舞、trac、など)。

そして、できたのが以下です。
ほとんど Bugzilla からいただきました。先にワークフローからご紹介。

 

■ワークフロー

Redmineステータス

※左下のlater等は、どのステータス、どの担当者からでも変更できるようにRedmineで設定しています。

また、ステータスの中で、later だけ特殊です。
次のバージョンで生きるように、チケットをlaterに変更する際は、対応予定のバージョンへ変更します。

Redmine更新画面

 

■ステータス一覧

開発ステータス 詳細
new 新規チケット
assigned アサイン済み
working 開発担当者が対応中
reopend 不具合発生等、再度対応が必要
品管ステータス 詳細
testing テストが可能な状態
終了ステータス 詳細
fixed 不具合発生→修正→確認
end テストしたが、不具合が発見されずに終了

※最初から不具合として起案されたチケットに関しては、fixedステータスにする

later 次以降のリリース時に対応する
invalid 仕様または無効
wontfix 不具合だが、対応しない(修正コストに見合わない等)
worksforme 現象の再現ができない
duplcate 重複したチケット
closed テストの必要がない(またはテスト不可)チケットとして終了

開発ステータス…開発の対応が必要なステータス
品管ステータス…品管の対応が必要なステータス
終了ステータス…今回のプロジェクト(バージョン)では対応終了のステータス

 

プロジェクトが終了した際、チケットは終了ステータスのいずれかに割り振られていることになります。

今後、さらに詳細な不具合分析をしたいので fixed の中でさらに不具合を分類したいと思っています。
分類例..仕様バグ、機能バグ、データミス、ユーザビリティ低下、など。

いまのプロジェクトを完遂するだけが目的になるのではなく、次へどう活かすかを意識しながらプロジェクトを進められればいいなと思っています。

 

2.Redmineのステータス設定方法について

Redmineトップ

 

■ 管理>チケットのステータス

ステータスを新規作成/編集/削除ができます。
また、「終了」扱いされるステータスも設定できます。
先ほどの■ステータス一覧の「終了ステータス」はここで終了フラグが立つように設定します。

Redmineステータス設定

 

■ 管理>ワークフロー

ユーザ(ロール)がどのステータスを変更できるか、ステータス遷移の設定ができます。

Redmineワークフロー設定

 

これはトラッカーごとに設定しなければならないのでロール×トラッカーで一通り設定後、
コピーしてしまうと楽です。
※ユーザ毎に設定を替えたい場合は、別途編集が必要
Redmineコピー

 

今回のようにRedmineの管理者権限で色々さわるのは初めてだったので
もしみなさんが知ってる小技等あれば教えていただきたいです!
フィルタを固定で設定する方法など(カスタムクエリを作成するのがめんどうで、、)

見直してみると思っていたより長くなってしまいました。
ブログを書くのはたいへんですね。
今後もなにか良いネタがあれば投稿します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考URL

バグのライフサイクル – Mozilla Developer Network
チケットのステータスの意味 — Redmine.JP

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Posted by turu